表彰状や感謝状などの文面作成の基本をご紹介します。功労賞、勤続永年賞、コンクール、などいろいろとありますが、基本は同じです。難しくは無いので、賞状文面の基本を知ってしまいましょう。
賞状は句読点をつけません。【、】【。】は付けません。ただし、【「」】や【・】を使うことはあります。
賞状の段落は1つまでです。段落と言っても書き出しの文字は下げませんが、文章の区切りとなる段落は1つまでです。
『段落は1つだけ』と関連しますが、基本的に1文か2文で成り立っています。
1文の場合は
など、認定証や卒業証書の場合が多く、一般的な賞状は2文で成り立っていることが多いです。
ただし、2文が絶対ということもなく、3~4文になっても構いません。あくまで原則となります。
賞状の文面は2文が基本ですが、内容は以下の例ようになります。
前半部は受者の行いについて、後半部は賞状を授与する理由についての内容になります。
前半部は『あなたは○○されました』を基本として考えていきます。
永年勤続であれば『あなたは平成〇年より永年にわたり当社の発展に寄与されました』など、感謝状であれば『あなたは○○として多大な貢献をされました』などがあります。
受者が何をしてきたのか、内容を説明するのが前半部です。
後半部は、前半部の内容を踏まえ『よって表彰いたします』を基本に考えていきます。
例えば、前半部を受けて『よってその功績を讃え深く感謝の意を表します』や『よってここに感謝の意を表し記念品を添えて表彰します』などがあります。
この賞状を贈呈する理由を書くのが後半部です。
例えば、前半部で『○○に対して感謝に堪えません』として、後半部に『よって感謝の意を込めて』とすると、文面内に『感謝』が2回登場してしまいます。
このように同じ単語や熟語を複数使用するのは避けます。前半部に『感謝』を使っているなら、後半部で『よってここに表彰します』のようなシンプルな内容で充分でしょう。
賞状の内容は簡潔な方が良いとされています。基本は2文なので、それにそってできる限り簡潔に、かつ分かり易い内容が理想です。
賞状だからと言って難しい表現を使う必要はありません。無理に漢字で書いたり、旧字体で表現する必要はありません。時々、旧字体がたくさん使われている賞状がありますが、これは昔の賞状の内容を模しているからです。
ここまで、『賞状の文面作成の基本』を説明してきました。上記を踏まえて文面を考えれば、賞状らしい文面が出来上がるでしょう。
しかし、状況によっては3~4文の長い文章になるかもしれません。同じ言葉を繰り返し使用してしまうかもしれません。
そうして出来上がった賞状がダメかと言ったらそんなことはありません。多少基本を逸脱しても問題ありません。やはり心がこもっている事が最重要です。
『賞状の文面作成の基本』を説明しましたが、あくまで気楽に、心を込めて文面を考えてみてください。